FXのレバレッジ規制で400倍⇒50倍⇒25倍さらに10倍に?
かつて400倍、500倍などといった高い倍率でも取引可能なFX取引会社が一部に存在していた。レバレッジ400倍といえば、10万円の証拠金で4000万円もの外貨取引が可能。
逆に言うと1ドル100円と仮定して1万通貨の取引に必要な証拠金がわずか2500円で可能な時代があったのである。
金融庁主導によるFXの取引倍率(レバレッジ)規制は、2010年8月から50倍以下、2011年8月からは25倍以下に抑えることとなった。
規制がさらに進みレバレッジ10倍以下の規制が検討されていると先日報道されました。
先程の1ドル100円をもとにレバレッジと必要証拠金の関係を下記に示しました。
レバレッジ
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最低必要証拠金
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持てる建玉
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400倍
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2500円
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400万ドル
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100倍
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1万円
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100万ドル
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50倍
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2.5万円
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50万ドル
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25倍
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4万円
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25万ドル
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10倍
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10万円
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10万ドル
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1倍
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100万円
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1万ドル
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レバレッジ1倍はだと1万ドルのポジションを持つために100万円必要です。仮にドル円が1円下がったとしても1万円の損失にしかなりません。100万円の資金に対して1万円ですし、どんなに下がっても0円より低くなることはありません。
しかしレバレッジ100倍で取引していた場合、ドル円が1円上下するだけで100万円の損失もしくは利益が出ると言う事です。
ハイレバレッジの時代は、1ヶ月で10万円を1億円にするような人が現れ、FXに夢を見る人が多かったですが、逆に大金でハイレバレッジ取引をして、何千万の損失を出した人もいたのです。
レバレッジが高いとリスクが高くなる?
初めに回答を言いますと
『同じ取引量ならレバレッジの倍率と損益の大きさは関係ありません』
レバレッジが25倍の場合と、レバレッジが100倍の場合を考えてみましょう。レバレッジが高い方が危険ということであれば、100倍のレバレッジの方が危険ということになります。
レバレッジ25倍、100万円の資金でドル円を10万通貨買います。
ドル円が100円と仮定すれば必要証拠金は40万円です。
100円で買ったドル円が99円まで下がりました。
有効証拠金(口座資金)100万円のうち、40万円の必要証拠金で10万通貨のドル円を買って、1円値下がりしたのですから損失は10万円になります。口座資金は90万円に減っています。
それでは、レバレッジ100倍の場合はどうでしょうか?
同じ100万円の資金でレバレッジ100倍、ドル円を10万通貨買うと必要証拠金は10万円です。
100万円の資金のうち、10万円の必要証拠金を使いドル円を10万通貨買って、1円値下がりしたのですから損失は10万円になります。口座資金は90万円に減っています。
同じ通貨量で売買しているのであれば、損益にレバレッジは無関係である事が解っていただけたでしょうか?
しかし、先ほど「逆に大金でハイレバレッジ取引をして、何千万の損失を出した人もいた」とお伝えしました。これはなぜか解りますか?
資金が100万円の場合で100円のドル円を買う場合、
レバレッジ25倍の場合は最大で25万通貨まで買うことができます。
レバレッジ100倍の場合は最大で100万通貨まで買うことができます。
そう、レバレッジが高い方が、同じ資金量でも多くの通貨数の売買ができるんです。つまりレバレッジ25倍と100倍では同じ資金量で最高レバレッジで取引した場合儲けも4倍なら負債も4倍となります。
また、大きく相場が動いた時に資金をロスカットされてしまったり、ロスカットも間に合わず資金がマイナスになる可能性も高くなるのです。
しかし実はレバレッジは高い方が安全なんです
レバレッジが25倍の場合は20万通貨を買うのに必要な証拠金は80万円です。
100万円の総資金に対して80万円の証拠金ですから、強制ロスカットを証拠金維持率100%とした場合、20万円の余力があることになります。
レバレッジが100倍の場合は20万通貨を買うのに必要な証拠金は20万円です。
100万円の総資金に対して20万円の証拠金ですから、強制ロスカットを証拠金維持率100%とした場合、80万円の余力があることになります。
レバレッジ10倍規制後どうなるのか
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